今回は最近の台湾の政治事情を少し。
といってもぼくもそんなに政治とか詳しくないけど、台湾に住んでいると台湾人の子が日本よりもはるかに政治に対して関心が高いことに気づかされます。
とにかくデモが多い!同性愛だけでなく、政治や総統に対する不満など。
なによりも人権を尊重しているみたいです。
8月ごろに、兵役中の子が体罰を受けて死亡した時は、国民の怒りが爆発。
10万人もの人が総統府に集まって抗議のデモを起こし、レミゼラブルの歌を大合唱し、ニュースでは彼の友達が作った思い出のアルバムがずっと流される事態に。
↑白い小さいのが全部抗議の人たち。(当日は白い服を着るという決まりがあったため)
そして10月26日には台北で毎年行われるゲイパレード。
6万人規模とかなりの人数で、台湾人はノンケ同士でも気軽に参加したりする感覚らしいです。
そんなパレードのなか、同性婚の法案が一次審査を通過。
台湾のゲイはみな、台湾こそがアジアで最初に同性婚が可決される国だと信じて止みませんでした。
しかし、そううまく事が運ぶことはなく、キリスト教の勢力、そして婚姻の伝統、結婚の本来の姿、これがアメリカと同じようにネックとなり、論点にもなっています。
そして12月1日。
台北で大きなデモが起こりました。
それが「同性婚反対デモ」
そして、そのデモにさらに「反対!『同性婚反対』デモ」
として、たくさんのゲイやアライアンス(理解者)も抗議にいきました。
ーーそして予想以上の盛り上がり。
当日、反同性婚の団体が、同性愛者を手をつないで囲んでしまう事態がいろんなところで発生。
ちょうど昔遊んだ(?)「かごめかごめ」のように、手をつないで囲って、中にいる同性愛者の身動きを封じ込めてしまいました。
動画も。反対派の人たちが協力して同性愛者を囲い込んでいます。
中の人がどう言っても周りの人は解放せず、耳も貸さない状態。
だけどそんな不利な状況の中でも
勇敢に権利を訴えている姿がとても感動的で、同時にとても切なさをも感じます。
↑婚姻の権利は平等だと主張しています。
そして、数日後にはFacebook上で当日の様子の動画をアップロードし、
同性愛者や理解者を囲んだ事や、彼らの主張がまったく理論的でないと、批判をしたり、風刺画像を描いたする人が続出しました。
この滑稽なかごめかごめ作戦(?)は数週間の間、ゲイのなかでちょっとした話題になることに。
いくつかFacebook上で流行ったものを載せておきます。
いちおう日本語訳も
ナルトもパロディにされてるけど、これは難しくて訳せない…
こういったものは笑いのネタとして若者の間で流行っていきますが、
やはりその根底には台湾の人たちが自分たちの力でなんとか社会を変えて行こうとしている力強さがとても伝わってきます。
現地に住んでいないとさすがにここまでの事は知れないと思うし、
それだけでも留学している甲斐があるというもの。
だけど、ぼくの乏しい政治への理解力と語学力では伝えるのはなかなか難しい…
そして最近、またひとつ新しい流行が。
それはとあるキリスト教の牧師(女性)さんの話。
彼女の演説がとんでもなく反同性愛的であるとともに、
超自然的でなんとも理解しがたいもののため、
これまた台湾中のゲイの笑い者にされてしまいました。
詳しくはまた次の記事に!
年末、みんな暖かくしてね!